煮干しの観察

保育園では毎日、煮干しでだしをとっています。

だしを取ったら捨ててしまうのはもったいないので

薄くお醤油で味をつけて煮付けてお昼に出してあげると

子どもたちはとても喜んで食べてくれます。


煮干しが大好きな子が多いひのきさん。今日は煮干しを観察しながら絵を描きました。

煮干しが大好きでたくさん食べたい子と、食べたくな~い子に分かれるひのきさんですが、

普段は食べるのは嫌だな・・・という子も、今日は全員の子が煮干しを手にして観察をしていました。


『お魚には足がないけどしっぽがある』『背中についてるのはヒレっていうんだよ』

『口が大きくて噛まれたら痛そうだ』『目が真っ白だ!』

『目がふたつある!』『骨がある』『口が黄色い!!』

『この黒いのは心臓かなぁ?』


煮干しをじっくり見ながら魚の特徴を見つける子どもたち。

子どもの観察力の素晴らしさに感心させられました。


お昼には、味付けをした煮干しを出しました。いつもなら食べない子も、食べてみたらおいしかったと言っておいしそうに食べていました。



私たちは生きるために食事をします。

食べている植物や動物にも命があります。


「いただきます」は、命をいただくという意味が込められています。

そして料理を作ってくれたひと、野菜を育ててくれたひとなど、

食べ物が口に届くまで関わったすべての方々への感謝の意味も込められています。


小さな煮干しにも命があったことを子どもたちに話しました。


私たちは毎日、たくさんの命をいただいています。

これから子どもたちは、そのたくさんの命をいただいて大きくなります。


命あるものをいただくという【いただきます】の意味や、おいしく食べられることへのありがとうの気持ちを子どもたちにもしっかり伝えていけたらいいなと思っています。